ZERO album-歌姫2

中森明菜 ZERO album-歌姫2歌詞
1.歌姫2 Opening


2.黄昏のビギン

作詞:永六輔
作曲:中村八大

雨に濡れてた たそがれの街
あなたと逢った 初めての夜

ふたりの肩に 銀色の雨
あなたの唇 濡れていたっけ

傘もささずに 僕達は
歩きつづけた 雨の中
あのネオンが ぼやけてた

雨がやんでた たそがれの街
あなたの瞳に うつる星影

夕空晴れた たそがれの街
あなたの瞳 夜にうるんで

濡れたブラウス 胸元に
雨のしずくか ネックレス
こきざみに ふるえてた

ふたりだけの たそがれの街
並木の陰の 初めてのキス
初めてのキス


3.桃色吐息

作詞:康珍化
作曲:佐藤隆

咲かせて 咲かせて
桃色吐息
あなたに 抱かれて
こぼれる華になる

海の色に染まる ギリシャのワイン
抱かれるたび 素肌 夕焼けになる
ふたりして夜に こぎ出すけれど
誰も愛の国を 見たことがない
さびしいものは あなたの言葉
異国のひびきに似て 不思議

金色 銀色
桃色吐息
きれいと 言われる
時は短すぎて

明り採りの窓に 月は欠けてく
女たちはそっと ジュモンをかける
愛が遠くへと 行かないように
きらびやかな夢で 縛りつけたい
さよならよりも せつないものは
あなたのやさしさ なぜ? 不思議

咲かせて 咲かせて
桃色吐息
あなたに 抱かれて
こぼれる華になる

金色 銀色
桃色吐息
きれいと 言われる
時は短すぎて


4.アデュー

作詞:庄野真代
作曲:庄野真代

あの日 待ちつづけてたの
ほんとよ しずむ夕陽の中
まさか同じこの街で あなたと
出逢うなんて 不思議ね

若くはないわ もう昔のように
心が揺れても きっととびこめはしない
そうよ 違う人生を夢みた
二人だから哀しい

熱い言葉もなく今
私は告げる さよならアデュー
そっとさしだすその手の ぬくもり
あなただったあの日の

わかっているわ だから
何も言わないで このまま見送るわ
あなたの後姿
深いさみしさに負けて あなたを
忘れたんじゃないのよ

若くはないわ でも昔のように
抱きしめられたら
すべてを捨てた きっと
あの日 待ちつづけてたの
ほんとよ しずむ夕陽の中


5.別れの予感

作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし

泣き出してしまいそう 痛いほど好きだから
どこへも行かないで 息を止めてそばにいて
身体からこの心 取り出してくれるなら
あなたに見せたいの この胸の想いを

教えて 悲しくなるその理由
あなたに触れていても
信じること それだけだから
海よりも まだ深く
空よりも まだ青く

あなたをこれ以上 愛するなんて
わたしには 出来ない

もう少し綺麗なら 心配はしないけど
わたしのことだけを 見つめていて欲しいから
悲しさと引き換えに このいのち出来るなら
わたしの人生に あなたしかいらない

教えて 生きることのすべてを
あなたの言うがままに
ついてくこと それだけだから
海よりも まだ深く
空よりも まだ青く

あなたをこれ以上 愛するなんて
わたしには 出来ない

あなたをこれ以上 愛するなんて
わたしには 出来ない


6.シングル・アゲイン

作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや

あなたを連れ去る
あの女性(ひと)の影に
怯えて暮らした
日々はもう遠い
離れてしまえば
薄れゆく記憶
愛していたのかも
思い出せないほどよ
また独りに返ったと
風の便りに聞いてから
忘れかけた想いが
胸の中でざわめく
私と同じ痛みを
あなたも感じてるなら
電話ぐらいくれてもいいのに

変わり続けてく
街並のように
もとには戻れない
若き日のふたり
彼女を選んだ
理由(わけ)さえ聞けずに
ただ季節は流れ
見失った約束
もし再び出会って
瞳を探り合っても
隔てた時間(とき)を埋める
すべは何ひとつない
手放した恋を今
あなたも悔やんでるなら
やっと本当のさよならできる


7.色彩のブルース

作詞:中納良恵
作曲:森雅樹・中納良恵

昨日の夢 オレンジ色の翳り
今日の夢 沈黙の気配示す
アルコールの川をゆっくり渡る
長ぐつのリズム 心で酔いましょう

鉛の指から流れるメロディー
激しく染める光の渦
あかりの色が奏でるブルース
やさしく泣いてる吐息に 甘えさせて…

目に浮かぶ 裏通りの風景画
ひしめきあう しゃがれた声の洪水
モノクロームの中に封じ込めた姿を
遠い約束 リズムでかわしましょう

吐きだす言葉に 熱いメロディー
切なくよみがえる デジャブの香り
心を溶かす 色彩のブルース
甘くささやいた吐息が 眠るまで…


8.秋桜

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

淡紅の秋桜が秋の日の
何気ない陽溜まりに揺れている
此頃 涙脆くなった母が
庭先でひとつ咳をする

縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くりかえす
独言みたいに小さな声で

こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが浸みて来る
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ
心配いらないと笑った

あれこれと思い出をたどったら
いつの日もひとりではなかったと
今更乍ら我儘な私に
唇かんでいます

明日への荷造りに手を借りて
しばらくは楽し気にいたけれど
突然涙こぼし元気でと
何度も何度もくりかえす母

ありがとうの言葉をかみしめながら
生きてみます私なりに
こんな小春日和の穏やかな日は
もう少しあなたの子供で
いさせてください


9.異邦人

作詞:久保田早紀
作曲:久保田早紀

子供たちが空に向かい 両手をひろげ
鳥や雲や夢までも つかもうとしている
その姿は きのうまでの何も知らない私
あなたに この指が届くと信じていた

空と大地が ふれ合う彼方
過去からの旅人を 呼んでる道

あなたにとって私 ただの通りすがり
ちょっとふり向いて みただけの異邦人

市場へ行く人の波に 身体を預け
石だたみの街角を ゆらゆらとさまよう
祈りの声 ひづめの音 歌うようなざわめき
私を置き去りに 過ぎてゆく白い朝

時間旅行が 心の傷を
なぜかしら埋めてゆく 不思議な道

サヨナラだけの手紙 迷い続けて書き
あとは哀しみをもて余す 異邦人
あとは哀しみをもて余す 異邦人


10.乙女のワルツ

作詞:阿久悠
作曲:三木たかし

好きといえばいいのに
いつもいえぬままに
月が上る小道を 泣いて帰った
白く咲いてる野の花を
つんで願いをかける
どうぞ 愛があなたにとどくようにと

好きなひとはいつしか
他のひとをつれて
遠い町へ旅立つ 何も知らずに
駅のホームのはずれから
そっと別れをいって
それで 愛が悲しく消えてしまった

小雨降る日はせつなくて
ひとり涙を流し
つらいだけの初恋 乙女のワルツ


11.瑠璃色の地球

作詞:松本隆
作曲:平井夏美

夜明けの来ない夜は無いさ
あなたがポツリ言う
燈台の立つ岬で
暗い海を見ていた

悩んだ日もある 哀しみに
くじけそうな時も
あなたがそこにいたから
生きて来られた

朝陽が水平線から
光の矢を放ち
二人を包んでゆくの
瑠璃色の地球

泣き顔が微笑みに変わる
瞬間の涙を
世界中の人たちに
そっとわけてあげたい

争って傷つけあったり
人は弱いものね
だけど愛する力も
きっとあるはず

ガラスの海の向こうには
広がりゆく銀河
地球という名の船の
誰もが旅人

ひとつしかない
私たちの星を守りたい

朝陽が水平線から
光の矢を放ち
二人を包んでゆくの
瑠璃色の地球
瑠璃色の地球


12.歌姫2 Ending